写真●ロケーション・アンプ for 横浜の画面。ユーザーが接続している無線LANのアクセス・ポイントから位置情報を取得し,場所と連動したニュースやイベント情報をアイコンで一覧表示する(左)。アイコンをタップすることで詳細を確認できる(右)。
写真●ロケーション・アンプ for 横浜の画面。ユーザーが接続している無線LANのアクセス・ポイントから位置情報を取得し,場所と連動したニュースやイベント情報をアイコンで一覧表示する(左)。アイコンをタップすることで詳細を確認できる(右)。
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 アッカ・ネットワークスは2008年7月23日,iPhone/iPod Touch向けの情報配信サービス「ロケーション・アンプ for 横浜」をクウジットと共同開発したと発表した。無線LANの位置情報を活用してユーザーの場所に応じたコンテンツを配信する点が特徴。同社が7月7日から横浜ベイエリアで開始した公衆無線LANの試験サービス「skeletown」(関連記事)のユーザー向けに24日から提供を開始する。10月31日までの試験サービス中は無償で利用できる。

 ロケーション・アンプ for 横浜では,ユーザーが接続したアクセス・ポイントに応じて周辺地域のニュースやイベント情報,広告コンテンツなどを配信する。ニュースやイベント情報は写真アイコンで一覧表示され,個々のアイコンをタップすると詳細を確認できる(写真)。「公衆無線LANならではの高速性を生かして写真を多用した」(アッカ・ネットワークス)。またiPhone/iPod touchでの利用に最適化したWebサービスになっており,端末を横に傾けると地図を表示するといった仕掛けも用意してある。

 コンテンツはヨコハマ経済新聞と,広告代理店のオプトとの提携で提供する。24日のサービス開始時点では300程度のコンテンツを用意しており,随時更新していく。今後は行動履歴の表示・確認,未訪問エリアやお勧めエリアへの誘導,ユーザー参加型のコンテンツ配信機能などを追加することを計画する。アッカ・ネットワークスでは今回のロケーション・アンプ for 横浜をはじめ,skeletownのコンテンツ拡充やエリア拡大と並行してビジネスモデルの検証を進め,商用化を検討していく。現在のskeletownの登録ユーザー数は約400人程度とする。

 なお,クウジットは無線LANの電波を利用してユーザーの位置を推定する技術「PlaceEngine」(開発元はソニーコンピュータサイエンス研究所)のライセンスを提供する企業として有名である。ただ,今回のロケーション・アンプ for 横浜ではアッカ・ネットワークスの公衆無線LANアクセス・ポイントが提供する位置情報だけを活用して連動コンテンツを配信している。「PlaceEngineで取得した位置情報と連動する仕掛けも検討中」(同社)という。

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