写真●檜垣清志サービス開発本部長代理
写真●檜垣清志サービス開発本部長代理
[画像のクリックで拡大表示]

 「当社はISP(インターネット・サービス・プロバイダ)として設立したが、最近ではSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)事業を強化している」。NECビッグローブの檜垣清志サービス開発本部長代理(写真)は2008年7月23日、「SaaS & エンタープライズ2.0 フォーラム2008」の講演でこう語った。

 同社はISP事業の一環でWebメールのほか、ブログやSNS、オンラインアルバムなどのサービスを、ブロードバンドメディア事業として無料動画ポータルサイトの運営などを手がけている。現在は、それらの事業で消費者向けに提供していたサービスやそれらのサービス基盤を企業向けやSI事業者向けに公開する「プラットフォームサービス事業」に注力している。「SaaSという言葉が登場する前から、実は個別案件で対応してきた」(檜垣本部長代理)。

 外部に公開するのは主に5分野。メッセンジャーやメール配信といった「SaaS」、会員のプロフィール管理、ポイント管理などの「共通サービス」、決済機能や会員管理などの「共通業務」、外部連携やESB(エンタープライズ・サービス・バス)機能などの「SOA基盤」、ログ収集やジョブ管理の「運用管理」である。NECなどのインテグレータと共同することで、これらをサービスとして提供する。