写真1●参考出展した次世代PHS「WILLCOM CORE」
写真1●参考出展した次世代PHS「WILLCOM CORE」
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写真2●次世代PHS「WILLCOM CORE」用の基地局(開発中の機器)
写真2●次世代PHS「WILLCOM CORE」用の基地局(開発中の機器)
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写真3●開発中の有線接続で平均速度は20Mbps前後だった
写真3●開発中の有線接続で平均速度は20Mbps前後だった
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 ウィルコムは,2008年7月22日から東京ビッグサイトで開催している「ワイヤレスジャパン2008」で,次世代PHS「WILLCOM CORE」のシステムを参考出展している。

 WILLCOM COREは2009年4月から都内で試験運用を開始し,2009年10月から東名阪での提供を皮切りに,順次全国展開していく計画。通信速度が最大で上りも下りも100Mbpsという高速通信が最大の特徴。2010年の実用化を目指している第4世代移動通信システム(4G)に相当する光ファイバー並みの通信速度となる。

 今回の参考出展では,専用の基地局(写真2)を2台用意し,有線接続によって動画などを再生して通信環境を披露した。基地局は開発中のもので,「実際のサービスで提供する基地局はこれよりもさらに小型化する」(説明員)という。

 展示会で確認できた通信速度はまだ平均で約20Mbps(写真3)。これについて説明員は「最大で100Mbps以上を実現できるようになる。また,信号機並みに配置された16万基地局をベースに広範なカバーエリアを,さらには新幹線の移動速度でも常時接続できる通信環境を提供できる。実効速度についても,競合サービスより最大速度に近い速度で提供できるようになる」と話していた。