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【WIRELESS JAPAN08】シャープの松本副社長が語るモバイル再活性化に向けた3つの処方箋

菊池 隆裕=日経コミュニケーション 2008/07/22 日経コミュニケーション

 2008年7月22日に東京ビッグサイトで開幕した「ワイヤレスジャパン2008」で基調講演に立ったシャープの松本雅史代表取締役副社長は,モバイル市場全体の再活性化に向けた取り組みを語った。

 松本副社長は講演の中で,2008年4月~6月の端末販売実績が前年比74%まで落ち込んでいることを取り上げ,「端末市場が急激に縮小している」という危機感をまず示した。割賦販売の広がりで買い替えサイクルが長期化していることや販売奨励金の廃止による心理的な影響,石油の高騰などによる景気減速で消費マインドが冷めていることなどが主な理由と分析する。

 端末市場が縮小することによる影響として,コンテンツやソリューションなど関連市場にも波及すること,技術革新が停滞すること,端末バリエーションが減少することを挙げた。そのうえで,これまで世界のケータイ文化を牽引してきた日本としては,市場の再活性化が必要だと語った。

 松本副社長が示した,再活性化に向けた具体的な取り組みの一つが「海外市場への進出」である。年間の販売台数が4000万~5000万台程度で飽和状態にある国内市場だけではなく,10数億台規模あり拡大が続く世界市場に目を向けるべきという主張である。

 2番目の取り組みが「業界を超えた融合」。健康・医療分野を例に挙げ,製薬業界や保険業界,医療機関などとの連携により,新しいサービス市場を創出できると語る。

 最後が「モバイルの概念を再構築する」ことである。これまでのモバイルといえば,電池で動く携帯機器を指し,スタンドアロンで利用することが多く,業界内に閉じた融合が中心だったと分析。今後のモバイルは,“動くもの”あるいは“身に付けているもの”と定義を広げた上で,あらゆる機器との連携や様々な業界との融合を考えるべきだとした。

 こうした取り組みを始めることで「モバイルの可能性は無限大に広がる」として松本副社長は講演を締めくくった。

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