写真1●参考展示されたシャープの携帯電話用メール・サービス「Secure Message Gate」
写真1●参考展示されたシャープの携帯電話用メール・サービス「Secure Message Gate」
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写真2●専用クライアントの画面 JavaアプリやBREWアプリとして実装している(写真はS!アプリ)。
写真2●専用クライアントの画面 JavaアプリやBREWアプリとして実装している(写真はS!アプリ)。
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 シャープは2008年7月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催中のワイヤレスジャパン2008において,携帯電話用の独自メール・サービス「Secure Message Gate」を参考展示している(写真1)。日本の携帯電話メーカーが自身でサービスまで手がけるのは珍しい。

 Secure Message Gateは企業向けの携帯電話用メール・サービス。携帯電話で動作する専用のJavaアプリやBREWアプリを使ってメールを送受信する(写真2)。企業メール・サーバーとシャープが運用するサーバーを接続し,ユーザーはシャープのサーバーと接続する形態になる。Word,Excel,PowerPoint,PDFやメールの添付ファイルも閲覧可能。ただし,サーバー側で画像に変換してから携帯電話に送信するため,携帯電話上での編集はできない。

 このサービスの目玉は,セキュリティの高さだ。Java/BREWアプリ終了時や一定時間経過後にメモリー上に展開されていたメール・データは自動的に消える。メールはJava/BREWアプリ起動時に最新の70件が自動的にダウンロードされる仕組みになっている。このため,ネットワークに接続されていない状態でもメールの閲覧が可能だ。メール・アクセスの認証には,ユーザー名/パスワードに加えて,端末IDを使う。このため,なりすましによるアクセスをされることはない。

 Secure Message Gateは「2008年秋からサービスを提供する予定。1ユーザー当たり月額1000円程度を見込んでいる」(説明員)という。