写真●ZTE東アジア・東南アジアエリアの銭強総経理
写真●ZTE東アジア・東南アジアエリアの銭強総経理
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 中国の大手通信機器メーカー,ZTEは2008年7月22日,東京ビッグサイトで開催中のワイヤレスジャパン 2008会場で日本市場戦略を説明した。

 同社は世界シェアで第6位の携帯電話端末メーカーだが,日本では知名度がほとんどない。そこで,メイン・ターゲットを法人市場に定めるという。ZTE東アジア・東南アジアエリア総経理の銭強氏は「携帯電話端末とHSDPA/HSUPAのデータ通信カードを柱に製品を提供し,低価格ながら高品質をウリにする」と語った(写真)。

 特に携帯電話端末に関しては,「日本には高機能で高価な端末ばかりで,安価な端末が少ない。ニッチではあるものの安価な端末を求める市場があり,そこに端末を提供する」(銭総経理)戦略だ。2011年までに1億ドルの売り上げを目指す。

Android端末は中国で展開

 iモードのような通信事業者固有のサービスについては,日本で投入するつもりは当分ない。銭総経理は「iモード・サービスを端末に搭載することは検討中だが,日本に投入するのではなく,iモード・サービスを提供している海外通信事業者に販売したい」という。

 さらに,米グーグルの「Android」のようなオープンな携帯電話開発プラットフォームに対しては,「現在社内で精力的に研究中。提供する場合は,日本ではなく,まず中国本土で提供することになる」(銭総経理)とした。