松下電工インフォメーションシステムズ(松下電工IS)は2008年7月22日、表計算ソフトに対する統制の整備・運用を支援するシステム構築サービスを発表した。Excelなどの表計算ソフトのデータを自動的に基幹系システムに取り込むシステムへの適用を想定。表計算ソフトで作成したデータを基幹系システムに送信する際に、上長などの第三者がデータの内容確認や承認ができるワークフロー機能を組み込む。9月下旬から提供する。

 サービス名は「IT統制強化ソリューション」。「適切な権限での確認・承認を経たデータだけを基幹系システムに取り込む」(松下電工IS)システムの構築を目指した。エンドユーザーが表計算ソフトで作成したデータを送信した際に、承認権限を持つ作成者以外の担当者がデータの内容の確認と承認ができるシステムを構築する。データの変更や修正の履歴も取得。システム間の連携にはインフォテリアのEAI(企業アプリケーション統合)ソフト「ASTERIA WARP」を利用する。

 対象となる表計算ソフトはExcel。このほかの表計算ソフトを利用する場合は「別途、アダプタの開発が必要になる」(松下電工IS)。システム構築費用はASTERIA WARPのライセンス費込みで700万円から。構築期間は最短1カ月。2009年度中に50社への導入を見込む。