中国ZTE(中興通迅)が「ワイヤレスジャパン2008」に初めて出展,欧州などで販売する携帯電話機などを披露している(写真1)。同社は,2007年に年間3000万台超の携帯電話機を出荷し,世界市場でシェア6位。このイベントで,日本市場への本格的な進出をアピールしている。
ZTEは2008年4月に日本法人のZTEジャパンを設立し,社員4人の陣容で日本市場の開拓を進めている。2008年6月には,日本通信の3Gデータ通信サービス「b-mobile3G hours 150」の端末として,ZTE製のUSB接続データ通信モジュール(写真2)が採用された。このサービスは,日本通信がMVNO(仮想移動体通信事業者)としてNTTドコモ網を借りて提供。
ワイヤレスジャパンのブースでは,オーストラリアなどで販売する薄型の携帯電話機(写真3)や,欧州で販売している携帯電話網を使用するネットワーク・カメラ(写真4)などを出展。ネットワーク・カメラについては「SIMカードを差し込むだけで,世界中どこからでも利用できる監視カメラになる」(同社日本法人)とアピールしている。
同社では中国国内以外に,東南アジアや欧州などで携帯電話機や基地局を販売している。出荷ベースで3分の2以上が海外という。2008年上半期には,米国市場にも進出。日本市場でも携帯電話機を販売するべく,今回のワイヤレスジャパンに出展したという。