米Texas Instruments(TI)は米国時間2008年7月21日,2008年第2四半期の決算を発表した。それによると,売上高は33億5000万ドルで前年同期の34億2000万ドルから2%の減収,純利益は5億8800万ドル(1株当たり利益は44セント)で前年同期の6億1400万ドル(同42セント)から4%の減益となった。ワイヤレス部門の売上高が前期から引き続き低調だったほか,販売業者が在庫を減らしたために6月に需要が予想外に落ち込んだという。

 事業別に見ると,アナログ部門と組み込みプロセシング部門の売上高は前年比10%の増収となった。しかし,ワイヤレス部門の同12%の減収と,その他部門の同14%の減収を補うには至らなかった。

 同期の営業利益は,営業経費が減った結果,前年同期および前期に比べてともに3%の増益となった。また,受注額は34億6000万ドルとなり,前年同期とほぼ同水準で前期よりも2%増加した。

 なお,同社は2008年第3四半期の業績予測も明らかにした。売上高は32億6000万~35億4000万ドル,1株当たり利益は41~47セントを見込んでいる。