多言語字幕配信システム開発ベンチャーのフジヤマは2008年7月22日,バンダイナムコホールディングス(HD)と資本業務提携したと発表した。フジヤマは今回の資本業務提携を皮切りに,企業IR向けや広報,ニュース,eラーニングを展開する企業にも同システムを提案していく。

 バンダイナムコグループでアニメなどのオンデマンド配信を行うバンダイチャンネルは,フジヤマが提供する字幕配信システム「2SDS」を活用し,世界各国にアニメを配信するための下地を固める。多言語での字幕配信はもちろん,低コストで高品質な字幕制作が可能にするため,世界規模での字幕翻訳者たちのコミュニティを構築するという。

 フジヤマは2008年6月24日,バンダイナムコHDおよび三菱UFJキャピタルなどを引き受け先とする第三者割当増資を実施していた。フジヤマの現在の資本金は9500万円。バンダイナムコHDの出資比率は11.8%となる。

 2SDSは一動画につき多言語の字幕や音声などを2次情報データとして同期配信するシステム。字幕を動画に付加する作業が必要ないほか,PCや携帯電話,店舗ビジョンへの配信までを一元管理できることが特徴となる。