米Novellは,同社が支援しているオープンソース・チーム・コラボレーション技術プロジェクト「ICEcore」の名称を「Kablink」に変更した。また,同プロジェクトで以前から提供していたチーム・ワークスペース/リアルタイム・コラボレーション機能に加え,新たなワークフロー機能と開発用ツールキットの提供を米国時間2008年7月21日に開始した。

 ワークフロー機能は,チーム・メンバーによるコラボレーションを自動化/省力化できる。組織全体で情報の流れをコントロールし,高度なコラボレーション機能を備えるアプリケーションがユーザー・インタフェースから構築できるようになる。

 ワークフロー機能の追加にともない,開発用ツールキットの改良版も提供する。カスタム・コラボレーション・アプリケーションの開発作業を簡素化し,特定の業務で必要とされるコラボレーションに適したアプリケーションを従来と比べ作りやすくしたという。

 ICEcoreは,米SiteScapeが設立/運営していたオープンソース開発プロジェクト。Novellが同社を買収したことで,同プロジェクトの運営を引き継いだ(関連記事:Novell,オープンソースのコラボレーション技術手がけるSiteScapeを買収)。プロジェクト名称変更の理由について,Novellは「ワークフロー機能を追加したことで,追加前のバージョンと混同されないようにするため」と説明している。

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