米IBMは米国時間2008年7月17日,2008年第2四半期の決算を発表した。売上高は268億ドルで前年同期比13%の増収。継続事業による純利益は28億ドルで前年同期の23億ドルから22%の増益。希薄化後の1株当たり利益は1ドル98セントで同28%増となった。

 2007年6月に売却したプリンティング・システム部門の売却益を除いた場合,継続事業による純利益は前年同期比26%増となり,希薄化後の1株当たり利益は同32%増となる。

 当期の業績は,アナリストの予測を上回った。例えば,米New York Times紙によると,米Thomson Financialが発表したアナリスト予測は,売上高が259億2000万ドル,1株当たり利益が1ドル82セントだった。

 売上高を地域別に見ると,北中南米地域は前年同期比8%増の109億ドル,EMEA(欧州,中東,アフリカ)地域は同20%増の98億ドル,アジア太平洋地域は同16%増の53億ドルだった。OEM収入は7億600万ドルで同17%減少した。

 事業別では,グローバル・サービス部門の売上高が前年同期と比べ16%成長した。内訳は,グローバル・テクノロジ・サービスが101億ドル(前年同期比15%増),グローバル・ビジネス・サービスが51億ドル(同18%増)だった。サービス契約の総額は147億ドルに達した。

 システム&テクノロジ部門の売上高は,52億ドルで前年同期比2%増となった。プリンティング・システム部門の売却による影響を除いた場合,売上高は5%の増加となる。メインフレームのSystem zが好調で売上高が32%伸び,UNIXサーバーのSystem pも同29%増加した。半面,オフコンのSystem iは47%落ち込んだ。

 ソフトウエア部門の売上高は56億ドルで前年同期比17%増加した。WebSphere,Tivoli,Lotus製品などを含むミドルウエアの収入は43億ドルで同17%増加した。