米Microsoftは米国時間2008年7月17日,2008会計年度第4四半期(2008年4~6月期)と通期(2007年7月~2008年6月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は158億4000万ドルで前年同期と比べ18%増加した。純利益は42億9700万ドルで同42%の増益,希薄後の1株当たり利益は46セントで同48%の拡大となった。営業利益は同42%増の56億8000万ドル。

 通期の売上高は604億2000万ドルで前年度比18%の増収。純利益は17億6800万ドルで同26%の増益,希薄後の1株当たり利益は1ドル87セントで同32%の拡大となった。営業利益は224億9000万ドルで同21%増加した。

 同社は2007会計年度第4四半期に,Xbox 360の不具合修正に関連する一時的な費用として11億ドルを計上していた(Microsoft,「赤ランプ3個点滅」のXbox 360に10億ドル超かけて対応)。そのため,当期の営業利益や希薄後の1株当たり利益の伸びはこの影響を受けている。

 同社は当会計年度中に「Windows Server 2008」「SQL Server 2008」「Visual Studio 2008」を正式リリースした。売上高の成長は,リリースから1億8000件以上のライセンスを販売した「Windows Vista」のほか,「2007 Microsoft Office system」,サーバー・ソフトウエア,「Xbox 360」といった既存製品に対する需要が後押ししたという。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。2009会計年度第1四半期(2008年7~9月)の売上高は147億~149億ドル,営業利益は59億~60億ドル,希薄化後の1株当たり利益は47~48セントの範囲と予測する。2008会計年度通期(2008年7月~2009年6月)については,売上高が673億~681億ドル,営業利益が263億~269億ドル,希薄化後の1株当たり利益が2ドル12セント~2ドル18セントの範囲と見込む。

発表資料(1)
発表資料(2)