米Googleは米国時間2008年7月17日に,2008年第2四半期の決算を発表した。売上高は53億7000万ドルで,前年同期の38億7000万ドルと比べ39%成長した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は12億5000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は3.92ドル)で前年同期の9億2500万ドル(同2.93ドル)と比べ35%増加した。

 株式報酬関連費用の2億7300万ドルなどを除いた非GAAPベースの場合,純利益は14億7000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4.63ドル)となる。前年同期は11億2000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は3.56ドル)だった。

 非GAAPベースの1株当たり利益がアナリスト予測である4.74ドルを下回ったことから,同社の株価は時間内取引で2%低下し,時間外取引で7%下落した(New York Timesの報道)。

 事業別にみると,傘下のWebサイトによる売上高は35億3000万ドル(総売上高の66%)で,前年同期に比べ42%増加した。広告と連携させるGoogle Networkでは,パートナの「AdSense」プログラムを通じた売上高が16億6000万ドル(同31%)となり,前年同期に比べ22%増えた。ただし前期からは2%減少している。海外による売上高は28億ドルで,総売上高の52%を占めた。

 傘下のWebサイトおよびパートナ・サイトを含む広告のクリック総数は,前年同期と比べて19%増加した。

 提携パートナに支払う手数料(TAC)は14億7000万ドルで,広告収入全体の28%を占めた。

 同社CEOのEric Schmidt氏は,「厳しい経済情勢にもかかわらず,海外での売上高が急成長し,当社サイトへのトラフィックも安定して増加した。引き続き,検索,広告,アプリケーションの中核ビジネスに焦点を当てるとともに,新技術を用いて,広告主やパートナの拡大とユーザー・エクスペリエンスの強化を進める」と述べた。

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