日本アバイアは2008年7月17日,iPhone 3Gを,同社のIP-PBXソフトの内線電話として利用可能とするサービス「Avaya one-X Mobile for iPhone」を国内販売すると発表した。固定電話と携帯電話を融合して通信コストを削減できるFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスの一種と位置づけている。2008年内の提供開始を予定する。

 iPhone 3Gから電話をかける際には,Webブラウザを使って企業内に設置された専用サーバー「Avaya one-X Mobile Server」に接続要求を出す。この接続要求の信号は暗号化してある。続いて,IP-PBX「Avaya Communication Manager」が接続先の電話を呼び出し,携帯電話網を経由してiPhone 3Gと接続する。

 こうすることで会社にかかってきた電話をiPhone 3Gで着信したり,通話相手に会社の電話番号を通知できる。また,会社の電話番号にかかってきた通話履歴を利用してコールバックしたり, 会社のディレクトリーにアクセスして,社員の氏名で内線番号を検索する機能などもある。

 アバイアでは既に,Windows MobileやシンビアンOSに対応する同等の製品を提供している。

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■変更履歴
記事掲載当初,iPhone 3Gを内線電話として使うためには「アプリケーションをインストールする」としておりましたが,「Avaya one-X Mobile for iPhone」はWebブラウザで表示するため,インストールの必要はありません。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/7/22 18:25]