写真1●ヤフー社長の井上雅博氏
写真1●ヤフー社長の井上雅博氏
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●インタレストマッチとコンテンツマッチ、競合最大手の同種サービスの比較
写真2●インタレストマッチとコンテンツマッチ、競合最大手の同種サービスの比較
[画像のクリックで拡大表示]

 ヤフーとオーバーチュアは2008年7月17日,サイトの内容に連動したテキスト広告を表示するサービス「コンテンツマッチ」を刷新すると発表した。2008年8月から営業を開始し,今秋をメドにサービスを開始する。サービス開始1カ月後にはモバイルでも展開する。

 コンテンツマッチの後継サービスとなるのは「インタレストマッチ」。2007年8月に買収した検索広告ベンチャーであるブレイナーの同種サービスを参考に,独自のサービスとして開発した。

 新たに性別などの属性情報や過去の検索履歴などから,閲覧者の知りたい情報を推測して広告を配信する独自システムを導入。ログイン中のYahoo!JAPANの会員に対し,これらの情報を活用した最適な広告を配信する意向だ。現行のコンテンツマッチと比べて,閲覧者の要望に適した広告を配信できる確率が「5~6倍向上する」(ヤフー広告本部長の武藤芳彦氏)としている。

 なお,非ログインの閲覧者に対しては,属性情報などを除いた情報をベースに広告配信する。

 広告配信先は「Yahoo!JAPAN」内の主要カテゴリおよびオーバーチュアが広告を配信する大手主要サイト,ヤフーの広告配信プログラムに参加する小規模サイトや個人ブログとなる。

 ヤフーによると1カ月の間にログインしたことがあるというアクティブ・ユーザーは,現在約2200万人いるという。こうした大規模なアクティブ・ユーザーを背景に,月間総ページビューの半分に当たる200億ページビューに対してインタレストマッチを配信する計画。ヤフーの井上雅博・社長は「(最適な広告が)ひっかからない(グーグルのコンテンツ連動型広告である)アドセンスに比べて,精度が格段に向上する」としており,「検索連動型広告と同じくらいの市場規模を作れる」との意気込みを語った。