スカパーJSATホールディングス傘下の衛星通信事業者である宇宙通信(SCC)は2008年7月17日,「スーパーバード7」の打ち上げ日程が決定したと発表した。2008年8月13日午前5時44分(日本時間)に,南米・仏領ギアナの「ギアナ・スペース・センター」から,「アリアン5」ロケットを使って打ち上げられる予定である(発表資料)。同衛星は東経144度で運用されている「スーパーバードC」の後継機であり,日本初の国産商用衛星となる。製造は三菱電機が担当した。

 スーパーバード7には,Kuバンドのトランスポンダ(電波中継器)を28本(27MHzが20本,36MHzが8本)搭載する。設計寿命は15年で,日本ビームと北東アジアビーム,南東アジアビームに加えて,可動ビームを搭載することで,アジア地域の衛星通信需要に対応する。なお,三菱電機が製造した国産衛星としては,国土交通省と気象庁が保有する気象衛星の「ひまわり7号」がある。