写真1●オープニング・イベントの様子。写真左から三菱東京UFJ銀行の長田忠千代・執行役員リテール企画部長,じぶん銀行の中井雅人社長,KDDIの森田圭・コンシューマ事業企画本部長。
写真1●オープニング・イベントの様子。写真左から三菱東京UFJ銀行の長田忠千代・執行役員リテール企画部長,じぶん銀行の中井雅人社長,KDDIの森田圭・コンシューマ事業企画本部長。
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写真2●東京都渋谷区に設けた唯一の有人拠点「じぶん銀行インフォメーションカウンター」。三菱東京UFJ銀行プラス渋谷出張所とKDDIイベントブースに隣接している。
写真2●東京都渋谷区に設けた唯一の有人拠点「じぶん銀行インフォメーションカウンター」。三菱東京UFJ銀行プラス渋谷出張所とKDDIイベントブースに隣接している。
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写真3●auの携帯電話から利用した際のトップ画面。
写真3●auの携帯電話から利用した際のトップ画面。
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 KDDIと三菱東京UFJ銀行が折半出資するネット銀行「じぶん銀行」は2008年7月17日10時,口座開設の受け付けと,携帯電話/パソコン/電話による顧客サービスを開始した。東京都渋谷区の「じぶん銀行インフォメーションカウンター」でのオープニング・イベントに登場した中井雅人社長は,「お客様に最も身近で便利で安心してご利用いただける,お客様一人ひとりの専用の銀行として顧客満足度向上に全力を尽くして参ります。どうぞ末永くよろしくお願いいたします」とあいさつした(写真1,写真2)。

 当初提供するサービスは,(1)円預金(普通預金,定期預金),(2)振り込み(ケータイ番号振込,口座番号振込),(3)ATM取引(入出金,残高照会),(4)電子マネー「Edy」へのチャージ。

 (1)円預金は,紙の預金通帳を発行せず,携帯電話から口座の残高や入出金の明細を確認する点が特徴(写真3)。携帯電話上で残高のグラフ表示や支払いメモの入力,定額預金の作成なども可能である。

 (2)振込は,振込先を相手の携帯電話番号で指定したり,リダイヤル感覚で通話履歴から指定したりできる。携帯電話/パソコンによる振り込みであれば,じぶん銀行の口座と三菱東京UFJ銀行の口座あての手数料は無料(その他の金融機関は3万円未満が170円,3万円以上が270円)とする。

 (3)ATM取引は,キャッシュカードを利用した入出金と残高照会ができる。手数料は,三菱東京UF銀行とセブン銀行のATMを利用した場合,入金が無料,出金は両行合算で月3回まで無料(4回目以降は105円/月)である。ゆうちょ銀行のATMの場合は入出金ともに月1回まで無料で,2回目以降は210円/回がかかる。残高照会は常に無料。

 (4)Edyは,じぶん銀行の口座から1回当たり5000~2万5000円をチャージできる。チャージ後の残高上限は5万円。手数料は無料で,Edyの残高や取引履歴の確認も可能である。

 今後は外貨預金やカードローン,クレジットカード,金融商品仲介,保険販売などのサービスを順次追加していくという。

ATMやパソコンの利用をロックしておき,携帯電話で解除

 セキュリティ・サービスも充実させた。主なサービスには(a)au情報リンクサービス,(b)ATMロック,(c)パソコンロック,(d)メール通信サービスがあり,概要は以下の通り。いずれも無料で利用できる。

 (a)au情報リンクサービスはauの契約情報とじぶん銀行の情報をリンクさせるもので,登録以外の携帯電話からはサービスを利用できなくなる。

 (b)ATMロックはATMの利用を制限する機能で,ATMを利用したい場合は携帯電話からロックを解除する。解除後は1時間経過すると自動的に再ロックする仕組みになっている。

 (c)パソコンロックはパソコンからのログインを制限する機能で,パソコンから利用したい場合は携帯電話からロックを解除できる。ロック解除後は1回だけログイン可能で,ログアウト後に自動的に再ロックする。ログインしなかった場合も1時間後に自動的に再ロックする仕組みになっている。

 (d)メール通知サービスは,入手金取引や暗証番号の変更などがあった場合に携帯電話のメール・アドレスに通知する機能である。

 じぶん銀行は10月31日まで「口座開設キャンペーン」を実施し,期間中に口座開設の申し込み受付を完了したユーザーに500円,さらに「au情報リンクサービス」に登録した場合は追加で1000円をプレゼントする。いずれも,じぶん銀行の普通預金口座に入金することで付与する。

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