フェムトセル技術の普及を推進する業界団体Femto Forumは英国時間2008年7月16日,同団体のメンバーがフェムトセルの管理プロトコルのベースとしてTR-069仕様で定義された「CPE WAN Management Protocol(CWMP)」を採用することで合意したと発表した。

 CWMPは,CPE(Customer Premises Equipment:顧客宅内装置)をリアルタイムで管理するためのプロトコル。ブロードバンド技術を推進する団体Broadband Forum(旧DSL Forum)が2004年に定義して以来,3000万台を超える装置で採用されている。Femto ForumがTR-069仕様に準拠する規格の採用を決定したことで,通信事業者は大規模なフェムトセルの展開に対応しやすくなるという。

 Femto Forumは,フェムトセルが加入者によって設置されるため,プロビジョニングと設定を自動化してモバイル通信事業者がリモートから管理できるようにする必要があると説明する。TR-069により,通信事業者はコスト効率の良い方法でインストールとプロビジョニング機能を提供できるほか,リモートから数百台の端末装置のファームウエアやサービスのアップグレードを実施できるようになるとしている。

 Femto ForumとBroadband Forumは協業を通じてTR-069仕様を拡張し,フェルトセル向け技術を追加する計画だという。

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