独SAPは現地時間2008年7月16日,企業向けサポート体系を変更し,2009年1月1日より「SAP Enterprise Support」に一本化すると発表した。既存のサポート・サービス「SAP Standard Support」と「SAP Premium Support」の契約者は,SAP Enterprise Supportで提供されるサービスの一部を追加料金無しで2008年7月より利用可能となるが,2009年からはサービス使用料が高くなる。

 SAP Enterprise Supportは,同社が2008年2月に提供を開始したサポート・サービス。ミッション・クリティカルな事業プロセスや異種ソフトウエア環境をサポートし,週7日24時間のサービス・レベル契約,継続的な品質チェック,サポート・アドバイスや強化パッケージ導入サポートなどを提供する。料金はライセンス費用の22%でこれまでのサポート・サービスより高めに設定されている。サービス開始から6カ月で350社以上の企業が契約しているという。

 サポート・サービスの一本化に伴い,同社は価格移行プログラムを用意する。2009年1月から2012年までの間,現行のSAP Standard SupportまたはSAP Premium Supportの契約者向けにサービス価格をSAP Enterprise Supportの価格モデルに合わせて段階的に引き上げる。例えば,2008年にライセンス費用の17%を支払っているSAP Standard Supportの契約者は,2009年にライセンス費用の18.3%を支払うことになる。最終的な価格はライセンス費用の22%となる。

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