写真●中国ZTE製のデータ通信端末
写真●中国ZTE製のデータ通信端末
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 日本通信は2008年7月16日,同社のHSDPAサービスで利用する中国ZTE製の端末(USBタイプ,写真)がJATE(電気通信端末機器審査協会)およびTELEC(テレコムエンジニアリングセンター)に認証されたことを受け,ZTEに10万台の端末を正式に発注した。8月7日から販売する「b-mobile3G hours150」(関連記事)をはじめ,今後提供を予定する法人向けサービスにも同端末を投入していくとみられる。

 日本通信は,総務省のMVNO事業化ガイドラインにある「電気通信事業法や電波法で定める技術基準を満たしていれば端末を自ら調達できる」とする規定を活用し,ZTEから端末を独自調達した。今回,JATEとTELECの認証を受けたことで上記の条件を満たしたことになる。

 「MVNOが独自調達した端末を,携帯電話事業者による相互接続性試験を受けることなく,公的機関の認定に基づいて接続するのは世界で初めて。MVNOや端末メーカーが端末を独自調達してサービス展開できることを意味する大きなステップとなる」(日本通信)。同じ手順を踏めば,例えば米グーグルが中心となって推進しているAndroid端末を海外メーカーから調達して利用することも可能になる。

 同社は今後も同様な方法で海外メーカーから携帯電話やスマートフォン,電子書籍といった新しいタイプの端末を調達し,日本市場に投入していくという。

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