NTTぷららは2008年7月15日,同社のIPTVサービス「ひかりTV」のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスにおいて,NHKが2008年12月に開始する予定の映像提供サービス「NHKオンデマンド」(NOD)の番組を配信することが決まったと発表した。NODは既に,デジタルテレビ向けポータルサービス「アクトビラ」と,ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社であるジュピターテレコム(JCOM)のVODサービス「J:COMオンデマンド」で提供されることが決まっている。今回のひかりTVによって,NODを提供するインフラは三つ目になった(発表資料)。

 NODサービスには,「特選ライブラリー」と「見逃し番組サービス」という二つのメニューがある。特選ライブラリーは,NHKが過去に放送した番組を配信するサービスであり,サービス開始までに1000本程度の番組を用意し,その後は毎年1000本ずつ配信する番組を増やす予定だ。具体的には,「大河ドラマ」や「朝の連続テレビ小説」,「映像の世紀」,「NHKスペシャル」といった番組が提供される。

 一方,見逃し番組サービスは,地上波放送とBS放送で放送された番組のうち毎日15~20本を,放送後1週間程度提供するものである。「おはよう日本」や「正午のニュース」,「ニュース7」,「ニュース9」,「BS列島ニュース」などのニュース番組が中心になる。