Secure Back 3
Secure Back 3
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 網屋は,更新があったファイルをバックアップ管理サーバーへリアルタイムにバックアップするソフト「Secure Back 3」を,2008年7月15日に出荷した。Windowsネットワーク環境で動作する。価格は,バックアップ対象クライアント10台の場合に64万6000円(税別),年間保守費用9万6900円(税別)など。開発会社は,アール・アイ。なお,Secure Back 3の販売窓口である網屋を通して,データセンター事業者を用いた遠隔バックアップ・サービスの購入も可能である。

 Secure Back 3は,クライアント・サーバー型で動作するファイル・バックアップ・ソフトである。ソフトウエアの構成要素は,バックアップ対象ファイルを持つクライアント機に導入するクライアント・ソフト「Secure Back Client」と,バックアップ・ファイルを収集して管理するサーバー・ソフト「Secure Back Manager」に分かれる。これとは別に,管理コンソール・ソフト「Secure Back Notifier」がある。稼働OSは,Secure Back ClientとSecure Back NotifierがWindows 2000以降またはWindows Server 2003で,Secure Back ManagerがWindows Server 2003。Windows以外のOSのデータも,Windowsファイルとして扱えるものであればバックアップが可能である。

 Secure Back Clientは,ファイルが更新されたことを検知すると,更新後のファイルをリアルタイムにバックアップ・サーバーに転送する。ノートPCなどを社外に持ち出してオフライン状態になっても,その間に更新したファイルは,次に社内LANに接続したときに自動でバックアップできる。さらに,時刻や間隔を指定したスケジュール・バックアップも可能である。  ファイル転送の際には,ファイルごとに個別の暗号鍵で暗号化する。また,帯域制御機能を自前で備えており,ファイル転送に用いるネットワーク帯域を1Mビット/秒単位で設定可能。これにより,ファイル転送によってネットワーク帯域が占有されてしまう状況を避けられる。

 なお,ソフトウエア製品であるSecure Back 3のオプションとして,データセンター事業者が運営するデータセンターに対してバックアップ・ファイルを遠隔コピーするサービスを用意した。網屋が販売窓口となる網屋のサービスであるため,ユーザーは別途データセンター事業者と契約する必要がない。契約メニューの範囲内において,マスターとなる1社1拠点を含め,最大3社3拠点までのレプリカを運営可能である。利用するデータセンター事業者(データセンター所在地)は,アット東京(東京),NTTコミュニケーションズ(那覇),セコムトラストシステムズ(非公開)の3社。