Ruby on Rails導入プラットフォームを手がける米Engine Yardは米国時間2008年7月14日,シリーズB投資ラウンド(第2回目の投資ラウンド)で米Amazon.comや米New Enterprise Associates(NEA),米Benchmark Capitalなどから1500万ドルの資金を調達したと発表した。

 Engine Yardは,Ruby on Railsアプリケーションをホスティングするための高度クラスタリング・リソースを組み合わせた実装プラットフォームを提供している。新たに得た資金は,クラウド・コンピューティングのクラスタ・プラットフォーム開発のほか,RubiniusやMerbといったRuby実装プロジェクトの推進に投じる。

 今回出資に参加したAmazon.comは,Webサービス事業でホスティング・サービス「Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」を展開している。「クラウド・コンピューティングは大規模な市場に成長し,多数の企業がさまざまなサービスを提供するようになると確信している」(Amazon.com)。

 ただし米メディアの報道(CNET News.com)によると,Engine Yardは現在のところAmazon.comのWebサービスを利用していない。将来的には採用する計画という。

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