LogLogic 4.2i LX2010
LogLogic 4.2i LX2010
[画像のクリックで拡大表示]

 LogLogic Japanは,ログ管理アプライアンスの新版「LogLogic 4.2i」を,2008年7月14日に出荷した。収集したログをデータベースに格納してレポート生成などが可能な「LXシリーズ」と,生ログの長期保存やキーワード検索用途に特化した「STシリーズ」で構成する。価格は,LXシリーズが270万円(税別)から,STシリーズが972万円(税別)から。開発会社は,米LogLogic。国内販売代理店は2社で,兼松エレクトロニクスとネットワークバリューコンポネンツ。

 LogLogic 4.2iは,企業情報システムが出力する稼働ログを収集・格納し,ログを対象とした情報検索やログ分析などを可能にするログ管理アプライアンスである。大きく,LXシリーズとSTシリーズの2種類の製品で構成する。きょう体は,いずれも高さ1Uまたは2Uのラックマウント型である。

 LXシリーズは,収集したログをログ管理のための独自形式に変換してデータベースに格納する。これにより,格納したデータを利用したログの分析やレポート生成などが可能になる。データベース管理ソフト(DBMS)とストレージはLXシリーズ本体に内蔵している。この一方で,ログの保存期間を最大90日間に限定している。

 STシリーズは,情報システムが出力したままの形式で整形処理を加えていない生のログを保管する。これにより,ログの長期アーカイブ保存という需要を満たせるようになる。検索用インデックスを生成して,キーワード検索を高速化する機能も備える。ログ格納用のストレージを内蔵するモデルと,最初から外部NASの利用を前提としたモデルを用意する。いずれの製品であっても外部NASへのログ格納が可能であり,保存期間や保存量の制限はない。

 なお,LXシリーズは,DBMSへの格納に加えて,90日間という保存期間の制約があるものの,生ログの保存や転送も可能である。これにより,個々の拠点ごとに複数のLXシリーズを配置して拠点ごとのレポートを出力しつつ,生ログだけを本社データセンターのSTシリーズへ転送し,全社で長期アーカイブする,といった運用が可能になる。

 今回出荷する新版4.2iでは,検索などの性能を最大で25%高速させたとしている。また,定期レポートの生成機能を強化した。具体的には,月次レポートにおいて,毎月1日から月末までの1カ月間だけでなく,レポート生成日の前日までの1カ月間(28/29/30/31日間)を集計の対象にできるようにした。週次レポートも同様に,前日までの1週間(7日間)を集計対象にできるようにした。

 製品2シリーズ全5モデルの概要は以下の通り。LXシリーズは全3モデルで構成する。(1)LX510は,1秒あたり500件のメッセージを処理する。利用可能な内蔵ストレージ容量は250Gバイトで,高さは1U。(2)LX1010は,1秒あたり1500件のメッセージを処理する。ストレージ容量は250Gバイトで,高さは1U。(3)LX2010は,1秒あたり4000件のメッセージを処理する。ストレージ容量は1Tバイトで,高さは2U。STシリーズの(4)ST2010は,1秒あたり7万5000件のメッセージを処理する。250Gバイト(RAID 1)のストレージを内蔵するほか,任意の外部NASを利用できる。高さは2U。(5)ST3010は,1秒あたり7万5000件のメッセージを処理する。3Tバイト(RAID 5)のストレージを内蔵するほか,任意の外部NASを利用できる。高さは2U。