写真●PFUのネットワーク・スキャナ「iScanner fi-6010N」 定型処理と管理性を強化した。
写真●PFUのネットワーク・スキャナ「iScanner fi-6010N」 定型処理と管理性を強化した。
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 PFUは2008年7月14日,管理性を高めたネットワーク・スキャナの新機種「iScanner fi-6010N」を発表した(写真)。一連の操作を定型処理として登録する機能と,集中管理の機能を追加。内蔵タッチパネルとキーボードを活用するSDKも用意し,業務端末としての利便性を向上させた。同日に出荷開始する。

 従来機のfi-6000NSとの違いは,定型処理をワンタッチで実行できる「ジョブ機能」の追加と,集中管理と定型処理を実現する「集中管理サーバ」ソフトが付属する点。ジョブ機能は読み取り結果のメール送信や印刷,FAX送信,ファイル保存などを定型処理として登録しておくことで,誤操作や誤配信の防止効果が見込める。集中管理サーバはActive Directoryと連携し,ユーザー・アカウントを一括管理。管理下にあるfi-6000NSのいずれかにログインすると,ユーザーごとの権限やジョブ機能が反映される。これら一連の通信はLDAPSおよびFTPSといった暗号化に対応する。

 操作用タッチパネルと専用キーボードを生かした定型業務端末としての利用も可能。メニューにカスタム・ボタンを追加したり,サーバー連携の機能を組み込めたりするソフトウエア開発キット(SDK)を別途販売する。アプリケーション実行環境はMicrosoft .NET Framework 3.5。

 スキャナ部など主な仕様は従来機のfi-6000NSと同じ。光学解像度は600dpi。読み取り速度は片面/両面およびカラー/モノクロを問わず25枚/分。50枚の自動給紙(継ぎ足し対応)が可能。出力形式はTIFF,MTIFF,JPEG,PDF(テキスト検索,パスワード対応)。ネットワーク・インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX。

 価格はFi6010Nが31万5000円。Fi-6010N SDKが20万7900円。クライアント向け管理ツールの対応OSはWindows XP/Vista/Server 2003/Server 2008。集中管理サーバの対応OSはWindows 2000/Server 2003/Server 2008。

[発表資料]