米司法省(DOJ)は米国時間2008年7月11日,米Hewlett-Packard(HP)の元・イメージングおよび印刷サービス担当バイス・プレジデントが企業機密盗用で有罪を認めたと発表した。

 被告のAtul Malhotra氏は,1997年11月から2006年4月まで米IBMのGlobal Services部門に営業およびビジネス開発担当ディレクタとして勤務していた。2006年5月にHPに入社して間もなく,IBM在職中に入手した機密情報をHPの上司に漏らした。被告が2006年3月に入手した機密書類には製品コストなどのデータが含まれ,各ページに「confidential(機密)」の印があった。

 訴状によると,被告は2006年7月に,機密情報を添付して「For Your Eyes Only(極秘)」の件名で2人のHP執行副社長に電子メールを送信。メッセージ本文に,これら情報が競合企業の価格設定を把握するための手がかりになると書き添えていた。

 刑罰は2008年10月29日に言い渡される予定。最大10年の禁固刑と25万ドルの罰金,3年間の保護観察付き釈放が宣告される見込み。

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