米Oracleは米国時間2008年7月10日,米Appleの「iPhone」と「iPod touch」から社内の情報にモバイル・アクセスできる業務アプリケーション「Oracle Business Indicators」の提供を開始した。AppleのiTunes Store内iPhone用アプリケーション配布サイト「App Store」のうち,米国,カナダ,英国,アイルランドなどのサイトで,英語版を無償でダウンロード配布している(関連記事:アップルがiPhone向けアプリ配布サイト「App Store」をオープン,500タイトル以上を用意)。ただし日本向けサイトでは配布していない。

 Oracle Business Indicatorsは,ビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウエア「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus(OBIEE)」と「Oracle Business Intelligence Applications, Fusion Edition」で構成する。iPhoneを社内ネットワークに接続して,業務に関する各種データを確認できる。サービス指向アーキテクチャ(SOA)/Webサービスといった機能を備え,SSLによる暗号化技術で通信の安全を確保する。

 社外からいつでも業務上の重要なデータにアクセスできるため,対応や判断が迅速に実行できるという。各データに対するアクセス権は,OBIEEの管理機能でユーザーごとに指定可能。

 今後Oracleは,モバイル環境で情報共有やコラボレーションを行えるiPhone用CRMアプリケーションを提供するとしている。

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