7月11日7時にソフトバンクモバイル表参道店で先行発売された「iPhone 3G」(写真1)。外観はiPod touchとほぼ同じだが,電話とHSDPAのデータ通信機能を備えているほか,日本版ならではの作り込みも一部に施されている。発売直後にいち早く触れた実機の体験を基に,日本版ならではの特徴を中心に紹介しよう。
まず日本語入力機能については,アルファベット入力に加えて,日本の携帯電話でおなじみのテンキー型の入力画面を備えている(写真2)。iPhone 3Gでは,通常の携帯電話のように「あ行」の言葉を選ぶために,「あ」「い」「う」「え」「お」という具合にキーを何度も押すのではない。「あ」のキーを一度タッチすると,十字型に縦横右左に「い」「う」「え」「お」の選択メニューが現れる(写真3)。キーを一度タッチして,十字型のメニューから選択することで,同じ行に属する語をスピーディーに選べる。予測変換機能も備えているため,思ったよりもキー入力がしやすい印象だ。
ブラウザにも日本版ならではの工夫が施されている。Safariのホーム画面には,iPhone 3GやiPod touch用に表示画面を最適化したYahoo! JAPANのサイトが登録されている(写真4)。タッチパネル式のiPhoneでメニューを選択しやすくするために,メニューをボタン状にしている。
前日にオープンしたばかりのアプリ配信サービス「App Store」にもiPhone 3Gから直接アクセスできる(写真5)。iPhone 3GのW-CDMA/HSDPAの通信機能を利用して,アプリケーションをダウンロードできる。