日本システムディベロップメント(NSD)は7月10日、企業の電子メールシステムのセキュリティを高めるサービスを、丸紅インフォテックなど13社と共同で提供すると発表した。情報漏えい防止や暗号化など個別に提供してきた製品を顧客の要望に応じて組み合わせ、一括して提案、受注する。

 現在、大企業や中堅・中小企業を問わずコンプライアンス(法令順守)意識が急速に高まり、ユーザー企業自身が社内を流れるメールを統制しようと、統合的な対策に乗り出している。得意分野が異なる企業同士がグループとなることで、このニーズに応えていく狙いがある。

 NSDなどは4月から「メールセキュリティ共同プロジェクト」を立ち上げ、SIerやメーカーなどと同サービスを準備してきた。プロジェクト参加企業はNSDや丸紅インフォテックに加え、FISソリューションズ、エルネット、オージス総研、クリアスウィフト、東京海上日動火災保険、日商エレクトロニクス、日本PGP、フォーバルクリエーティブ、マカフィー、ミラポイントジャパン、メッセージングテクノロジーの合計13社。このプロジェクトでは主に、メールサーバー、アーカイブ、ウイルスやスパム対策、暗号化、メール一斉送信、大容量ファイルの配信などのソリューションと、コンサルティングや情報漏えい保険などを提供する。