写真1 Acerの「Aspire one」
写真1 Acerの「Aspire one」。試作機のため,英語配列キーボードだが,製品版は日本語配列。
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写真2 背面はNISSHA IMDによって高い光沢感を実現
写真2 背面はNISSHA IMDによって高い光沢感を実現
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写真3 製品を説明するBob Sen社長
写真3 製品を説明するBob Sen社長
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 台湾Acer社は2008年7月10日,米Intel社の省電力プロセッサ「Atom」を搭載した低価格の小型ノート・パソコン「Aspire one」(写真1)を日本国内で8月中旬から出荷開始すると発表した。Aspire oneは,台湾で6月3日に発表され,既に出荷開始されている。Atomを搭載した低価格ノートは,既に国内で発売済みの台湾Micro-Star International社の「Wind Notebook U100」のほかに,近日中に発売される見込みの台湾ASUSTeK Computer社の「Eee PC」のAtom搭載モデルなどがある。

 Aspire oneは,スタイリッシュを売りにする。きょう体には,成型と色付け(転写)を同時に行い,高い光沢感と精度を実現した,日本写真印刷の「NISSHA IMD」(成形同時加飾転写システム)を採用(写真2)。また,ハンド・レスト部分からタッチパッドもきょう体と同じ色に統一し,ヒンジ部分にアクセントとなる赤いリングを配するといった細かい部分もこだわったデザインになっている。

 発表会で登壇したAcerの日本法人,日本エイサーのBob Sen社長(写真3)は,「2007年末から発売されたASUSTeKのEee PCより,Aspire oneは遅れをとったが,製品の完成度にこだわった結果」と説明した。それは,マイクロソフトによるULCPCに対するWindows XPの安価なライセンス体系の確立や,消費電力と性能のバランスが良いAtomプロセッサの登場,売りとなるスタイリッシュなデザインの完成を待ったためだという。