米Click Forensicsは米国時間2008年7月9日,クリック詐欺対策機能「FACTr(Fully Automated Click Tracking Reconciliation)」を発表した。不振な広告クリックを検出した場合に,自動的に検索プロバイダに報告する。米Yahoo!が同機能をサポートする最初の検索プロバイダとして,報告の受け入れを始めるという。

 同社のクリック詐欺検出サービス「Click Fraud Network」で集計したデータと,特許申請中の解析技術を利用し,クリック詐欺や不要なトラフィックを阻止する。疑わしいトラフィックなどが発生すると,検索プロバイダに証拠として自動申請し,調査を行うよう要請する。

 Click Forensics共同設立者兼社長のTom Cuthbert氏はFACTrについて,「トラフィック品質管理の重要な課題を解決し,広告主が検索広告に投じた費用の見返りを得られるようにする」と説明している。

 FACTrは,同社のSaaS(Software as a Service)型広告主向けクリック詐欺防止ソリューション「Click Forensics for Advertisers」の機能として提供する。米メディア(CNET News.com)によると,Click Forensics for Advertisersの月額利用料はアカウント数によって異なり,250ドルから数千ドルという。またClick Forensicsは,すべての検索広告トラフィックのうち,約16.3%がクリック詐欺関連だと推計している。

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