写真1●ソフトバンク表参道前に寝袋や折りたたみイス持参で行列を作る購入希望者
写真1●ソフトバンク表参道前に寝袋や折りたたみイス持参で行列を作る
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 ソフトバンクモバイルがiPhone3Gの販売開始時刻を発表してから一夜明けた2008年7月9日午前7時,同社の旗艦店「ソフトバンク表参道」前には,18人の購入希望者の行列ができていた(写真1)。ソフトバンクモバイルは48時間後の11日午前7時,同店舗で一般店舗より5時間早く先行発売を開始する。店舗前には24時間態勢で警備員を付け,発売開始まで路面で購入希望者の行列を整理している。

8日深夜に先頭決めジャンケン開催

写真2●先頭に並ぶ佐野さん(写真左の男性)は,「iPhone3Gを日本で最初に購入できることになりうれしい」と話す
写真2●先頭に並ぶ佐野さん(写真左の男性)は,「iPhone3Gを日本で最初に購入できることになりうれしい」と話す
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 7日から行列に参加した徹夜組の間では,8日午前0時頃,行列の先頭に陣取る権利を賭けたジャンケン大会が開かれたという。7,8人が参加したジャンケンの結果,名古屋から来た学生の佐野さんが,日本で最初にiPhone3Gを手にすることになった(写真2)。

 ジャンケンになった理由は,前日の日中,ソフトバンク表参道側から「店舗前に列を作らないように」という指導を受けた購入希望者がいたため。「最初のうちは店舗前の様子をうかがいつつ指導を受けて退散し,また戻ってくるという人がけっこういた」(佐野さん)という。

 店舗側が行列を作ることを認めた時刻は明らかでないが,だれが1番先に店舗に足を運んだかは微妙だった。このため,指導を受けた人の間から「先頭に並ぶ権利は公平に決めたい」という声が上がった。その結果,ジャンケンで先頭を決めることになり,佐野さんが勝ったわけだ。

 発売当日,ソフトバンク表参道で何台のiPhone3Gが売り出されるかは明らかではない。中小規模の店舗で平均15台程度は用意されるというが(関連記事),18番目に並んだ学生は,「旗艦店だから100台程度は用意しているのではないか」と期待をふくらませる。すでに行列を作る人の間では,トイレ休憩で空ける場所を確保してもらいあうなど連帯感が生まれている。発売2日前からイベント気分が盛り上がり始めている。