インフォシティ(本社:東京都渋谷区,社長:岩浪剛太氏)は2008年7月8日,動画管理・再生ソフト「Peece.TV」のβ版の無料提供を開始したと発表した。Peece.TVは,利用者のパソコンに保存した動画データやインターネット上の動画データを統合的に管理し,メタデータを使った検索や動画の再生ができるソフトウエアである(発表資料)。

 再生機能として任意の位置からの再生を行う「ブックマーク機能」や,四つの再生モード(ノーマル,ミニ,最大化,全画面),画面の比率やトリミング方法を変換する画像調整機能,動画データに関連したWebページを表示するウェブリンク機能などの機能を持つ。標準で「Windows Media Video」形式と「Flash Video」形式に対応しており,そのほかの動画像データの符号化方式についても,対応コーデックがパソコンにインストールされていれば再生できる。「Windows Media DRM」にも対応しており,ユーザーが正規に購入したDRM付きの動画も再生可能だ。

 パソコンに保存した動画データだけでなく,インターネット上で配信されているストリーミング動画とダウンロード動画も,ライブラリーに登録して管理できる。管理している動画データには自由にジャンルやキーワードといったメタデータの設定が可能で,このメタデータを使ってコンテンツを分類したり,絞り込み検索をしたりできる。さらに複数のインターネット動画投稿サイトを横断検索し,その検索結果をPeece.TVのライブラリーに登録できる。横断検索に対応するサイトは,順次拡大する予定である。

 Peece.TVはP2P(Peer to Peer)型のネットワーク機能を搭載しており,インフォシティは今後,P2P型ネットワークを活用した映像コンテンツの販売・レンタル事業に対応した追加機能などを提供する予定であるという。