英Symbianは英国時間2008年7月7日,パートナ・プログラム「Symbian Partner Network(SPN)」の提供を開始した。同社の携帯電話向けOS「Symbian OS」を利用した製品とサービスの開発を支援する。年会費は1500ドル。

 同プログラムに参加した企業や開発者は,同社の開発者専用ポータル「SDN++」にアクセスできるほか,バイナリ・アクセス・キットなどの開発ツールやリソースを利用できる。Symbian OSとの互換性を検証するプログラム「Symbian Ready」への参加も可能。wikiやフォーラム機能,ヘルプデスクを使ったセルフサービス式の技術サポートも受けられる。

 同社は2002年から,「Platinum Partner Program」という名称のパートナ・プログラムを年会費5000ドルで提供していた。しかし,市場の変化に対応するために,同プログラムを2008年8月16日をもって終了し,今後はSPNに一本化するという。

 なお,Symbianに出資しているフィンランドNokiaなどの数社は2008年6月,Symbian OS上に構築されるアプリケーション・プラットフォームを統一するための組織「Symbian Foundation」を設立すると発表している(関連記事:ノキア,ドコモなどがSymbianプラットフォーム統一を発表 )。今後,Symbian OSに「S60」「UIQ」「MOAP(S)」の各プラットフォームを統合したオープンな携帯電話プラットフォームを開発し,オープンソースとして提供していく計画である。

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