米Electronic Arts(EA)は米国時間2008年7月7日,ボードゲームとして人気の高い「SCRABBLE(スクラブル)」を,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「Facebook」と,オンライン・ゲーム・サイトの「Pogo.com」の両プラットフォームで提供すると発表した。Facebookでは今月中に利用可能になる見通し。Pogo.comではすでに利用可能になっている。ただし,いずれの場合も,利用できるのは米国とカナダのユーザーのみ。

 SCRABBLEは,アルファベットが書かれたコマを組み合わせて単語を作成し,得点を競うゲーム。米国で大恐慌の最中に職にあぶれた建築家が考案し,1948年に発売された長寿ゲームである。北米におけるライセンスは玩具メーカーの米Hasbroが所有しており,それ以外の国では米Mattelが所有している。

 EAは,Hasbroのライセンス供与を受け,SCRABBLEのFacebook向けWebアプリケーションを開発した。他のユーザーとリアルタイムで対戦できるほか,ポーズ機能を使ってゲームを後で再開することができる。チャットやダイナミック・アニメーションといった機能も備える。ゲーム・サイトのPogo.comでは,5つの難易度を設定でき,スキル向上のための各種ヒントやアドバイスを入手できる。モバイル機器やiPod向けの有料ダウンロード版も用意する。

 米メディア(CNET News.com)によると,FacebookではSCRABBLEに酷似したゲーム「Scrabulous」が人気を集めている。HasbroとMattelは,Facebookのアプリケーション・ディレクトリから同ゲームを削除するようにFacebookに申し入れていたが聞き届けられず,その人気はいまだ衰えていないという。

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