写真1●グリーンITパビリオンに11社が出展
写真1●グリーンITパビリオンに11社が出展
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写真2●東芝ホームアプライアンスの「フェミニティ IT電力モニター」
写真2●東芝ホームアプライアンスの「フェミニティ IT電力モニター」
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写真3●「dynabook SS RX」の内部を展示
写真3●「dynabook SS RX」の内部を展示
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写真4●OKIの小型Zigbee端末
写真4●OKIの小型Zigbee端末
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 国内企業・団体で構成するグリーンIT推進協議会は、2008年7月7日に開幕した北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、国内のグリーンIT関連製品とサービスを紹介する「グリーンITパビリオン」を開設した。国産ベンダー11社が出展。各国政府関係者や海外メディアに、日本のグリーンIT技術をアピールする(写真1)。

 グリーンITパビリオンに出展したのは、NEC、NTTデータ、OKI(沖電気工業)、三洋電機、東芝キヤリア、東芝 PC&ネットワーク、東芝ホームアプライアンス、日立製作所、富士通、山武、横河電機。このほかグリーンIT協議会も独自にブースを構える。

 目を引くのは、東芝のグループ各社が提供する省エネ製品。東芝ホームアプライアンスは、分電盤に電力計測ユニットを組み込んで消費電力や二酸化炭素(CO2)排出量を計測するシステム「フェミニティ IT電力モニター」を参考出展した(写真2)。計測ユニットのデータはサーバーに集め、オフィスや家庭の電力消費情報をWebブラウザで確認できるようにする。

 東芝 PC&ネットワークは、08年1月に出荷を始めたノート型パソコン「dynabook SS RX」の実機と、内部構造がわかるパネルを展示した(写真3)。SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を搭載したほか、バックライトなどにも改良を加え、省電力化、小型化を実現したという。06年の同型機の26%消費電力を削減した。

 無線技術ZigBeeを使って、コンビニ店舗の消費電力を削減するシステムを展示したのはOKI。小型のZigBee端末を店舗内に設置(写真4)。それに温度センサーなどを取り付けて測定したデータを、ZigBeeを使ってサーバーに集める。それを基に店舗内の空調機などを制御する。同社が07年にエーエム・ピーエム・ジャパンの協力で実施した実験では、店舗の消費電力を約5%削減できたという。

 横河電機は、気温に応じて動作を制御することで消費電力を削減した、送水ポンプ制御システム「エコノパイロット」を展示。富士通はきょう体に木材を使ったノート型PC「ウッドシェル」の実機を動かす。NEC、NTTデータ、日立、山武は、パネル展示が中心。データセンター向けサービスや環境負荷強化プログラムなどを紹介する。