インターネットイニシアティブ(IIJ)は2008年7月4日,同社製ルーターを企業向け高速データ通信サービス「IIJモバイル」に容易に接続可能にするサービス「モバイルオートコンフィグレーション」を7月末から開始すると発表した。IIJモバイルのデータ通信用端末を同社製ルーター「SEIL」に接続するだけでネットワークに自動接続するように設定される。

 モバイルオートコンフィグレーションは,IIJのネットワーク機器管理サービス「IIJ SMFsxサービス」の追加機能として提供する。IIJ SMFsxサービスは,Webブラウザで操作する管理ツールを使用して,ネットワーク機器の初期設定や変更など集中的な管理ができるようにするサービス。管理ツールであらかじめパラメータを登録しておけば,ネットワーク機器がサーバーに接続して設定情報を取得し,設定が完了する。

 モバイルオートコンフィグレーションでは,IIJモバイルのデータ通信用端末をSEILのUSBに接続し,SEILの電源を入れるだけで作業は完了する。あとは,IIJモバイル網を経由してSMFsxサービスのサーバーに接続して設定情報を取得し,モバイル回線を利用したWAN環境を構築できる。担当者が現地に赴いて回線や機器を設定する必要がないため,導入期間短縮や導入コスト削減につながる。
 
 IIJは,2009年3月期中にWANのアクセス回線のうち30%でモバイル回線が利用されると見込んでいる。

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