IBMのコールセンター
IBMのコールセンター
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 米IBMはインドで現地時間2008年7月3日,音声データ内のプライバシにかかわる重要情報を自動的に保護できる技術を発表した。電話などの音声コミュニケーションで顧客対応するコールセンター向けとしている。

 このセキュリティ技術は,IBMのインドにある研究所India Research Laboratoryが開発した。会話の録音データなどを解析し,クレジットカード番号や各種暗証番号,社会保障番号といった重要な情報の話されている部分を検出できる。

 コールセンターでは監査業務やトレーニング,情報共有などの目的で,複数の関係者が録音データを再生する。同社の開発した技術を利用すると,音声データの使用目的や関係者の権限に応じて重要情報の再生可否を決められる。適切な再生権限を設定すれば,情報漏えいのリスク低減につながる。

 同社は全世界の自社コールセンターに同技術を導入し,顧客情報の保護対策を強化する。

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