第1回ICT活用指導力向上研修
第1回ICT活用指導力向上研修
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 東京都は2008年度から2009年度の2カ年で全都立学校へ校内LANを導入する。「都立学校ICT活用計画」として約1万3000名の都立学校一般教員にパソコンを配布,1人1台体制を実現する。2008年度は予算として約11億円を計上。2008年7月3日,キックオフとなる「第1回ICT活用指導力向上研修」を開催した。

 文部科学省の調査によれば,2007年3月時点での公立学校のLAN整備率が全国平均で56.2%なのに対し,東京都は28.3%と最下位になっている(文部科学省の調査)。

 東京都では「ICTを活用することにより,学習の達成度が向上するという結果が得られている。教育においてICT活用は不可欠」として,2008年5月に策定した第2次東京都教育ビジョンに全都立学校へ校内LANを導入することを盛り込んだ。

 一方,パソコンの配備率が低いことなどから,教員のITリテラシも全国平均に比べ低いレベルにある。2006年度の東京都立高等学校の「ICTが指導できる教員」の割合は59.2%で,都道府県別で38位。操作できる教員教員の割合は95.3%で,41位である。

 東京都では,自習が可能なコンテンツの作成や訪問研修,「ICT活用指導力向上スタッフ」の組織化などにより,教員の活用力,指導力の向上を図る方針だ。

◎関連リンク
東京都教育ビジョン(第2次)の策定について(東京都教育庁)