米NVIDIAは米国時間2008年7月2日,2009会計年度第2四半期(2008年5~7月)の業績見通しを修正した。売上高と粗利益率は当初の予測を下回る見通し。売上高を8億7500万~9億5000万ドルの範囲と見込む。

 同社は下方修正の理由として,世界的な市場の低迷,新たな次世代マルチチップ・パッケージ(MCP)の開発遅れ,競争激化によるグラフィックス処理ユニット(GPU)の値下げなどを挙げている。

 また,第2四半期にダイとパッケージングに関連した一時的な費用として,1億5000万~2億ドルを計上する予定。同社のGPUやMCP製品を採用したノート・パソコンで不具合が起こっており,修理,返品,交換などのコストが発生しているという。

 同社社長兼CEOのJen-Hsun Huang氏は,「当社製品に固有の問題というより,チップ材料とシステム設計の相性が原因のようだ」と述べた。同社は,より堅牢なダイとパッケージングの材料に切り替えたほか,GPUの温度管理ソフトウエアの向上に取り組んでいると説明している。