有力な携帯電話事業者などが参加するOMTP(Open Mobile Terminal Platform )は2008年7月1日,携帯電話機のアプリケーション開発の促進を狙って,端末進化の青写真やロードマップを描くイニシアチブを発表した(発表資料)。名称は,「BONDI」で,OMTPのメンバー(3グループ,AT&T,T-Mobile,Telenor,Telefónica,Telecom Italia, Vodafoneなどを含む)が,イニシアチブの活動を支援する。

 BONDIは,多様な端末プラットフォームで利用可能となるように,共通性および信頼性のあるウエブサービスのインタフェースをweb開発者に提供することを目指す。BONDIは,現在進行中のオープンで独自性のある各種のイニシアチブを調整する。この調整作業は,「技術の断片化の可能性を最小にする」という。OMTP傘下のBONDIは,豊かなweb体験を生み出すことを目標に現在進められている標準規格化作業に寄与する。

 BONDIは,携帯電話機のカギとなる機能をweb開発者に公開する。携帯電話機の新しいソフトウエアは,個人情報への不正なアクセスを通じた悪質な行為を防止するように設計されるという。Tim Raby氏(OMTPのMD)は,「ユーザーが携帯電話機でwebアプリケーションを利用するとき,プライバシー保護が最大の重要事項である。OMTPの目標は,「実現と保護」,つまり魅力的なサービスの実現と,ユーザーの保護である」とコメントしている。