写真1 MSI初のULCPC「MSI Wind Notebook」
写真1 MSI初のULCPC「MSI Wind Notebook」
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 エムエスアイコンピュータージャパン(以下,MSIジャパン)が2008年6月27日に発表した,新型ノート・パソコン「Wind Notebook U100」(写真1)の販売予約が,7月1日の正午に開始された。ソフマップやツクモといった大手量販店の店頭や,通販専門のショップなどで行われたが,開始から2時間ほどでほとんどのショップが売り切れ状態になっている。

 大手量販店の店員は,「初期ロットが少なすぎる。全国で数百台。それをショップ間で取り合っているので,もう予約は受けられない。次期ロットもいつになるか分からない」と説明する。通販サイトのユーワークス(http://www.uworks.co.jp/)やあるねっと(http://item.rakuten.co.jp/arunet/),プローバ(http://www.prova-jp.com/)なども,予約の受け付けを停止している。

 Wind Notebookは,台湾ASUSTeK Computer社の「Eee PC」に代表されるULCPC(超低価格パソコン)というジャンルの製品。台湾Micro-Star International社(MSIジャパンはこの日本法人)が5月27日発表し,6月3日に販売予約を開始した(関連ニュース)。

 台湾では,発売と同時に出荷される予定だったが,実際には6月末にずれこんだ。また,同社の直販サイト(Shop@MSI)では「1人1台」という販売制限を付けたものの,6月中に売り切れになり,現在でも注文を受け付けていない。

 Wind Notebookには,米Intel社が出荷開始したばかりのAtomプロセッサ(1.6GHz)が搭載される。国内ではAtomを搭載した初の製品で,海外での出荷の遅れや高い人気もあり,供給不足につながっているようだ。