マイクロソフトは2008年6月30日,同社が手がけるネット広告事業を強化すると発表した。7月1日から米Microsoft傘下で米aQuantiveが持つ広告ネットワークの営業活動を開始する。配信先をマイクロソフトの自社媒体以外にも広げていきたい考えだ。

 aQuantiveはマイクロソフトの広告事業強化を目的として,2007年8月に60億ドルで買収したネット広告企業。閲覧者の行動に合わせた配信ができる広告ネットワーク「DRIVEpm」,広告管理ツールおよび広告代理店各社を傘下に収める。今回,国内で開始するDRIVEpmは「機械的な分析と人間による分析を組み合わせた質の高い行動ターゲティング広告が展開できる」(広報)としている。

 7月からDRIVEpmの営業活動を開始。当初は「MSN」「Windows Live」「Facebook」のみを広告の配信先とするが,7月1日から他メディアの参加募集を開始する。また同日,マイクロソフトは広告配信事業名を「Microsoft Digital Advertising Solutions(MDAS=マイクロソフト デジタル アドバタイジング ソリューションズ)」から「Microsoft Advertising(マイクロソフト アドバタイジング)」に名称変更する。

 さらに,マイクロソフトが開発した技術を生かした動画広告,三次元空間向け広告などの商品化にも本格的に取り組んでいく方針。