米Palmは米国時間2008年6月26日,2008会計年度第4四半期(2008年3月~5月)と通期(2007年6月~2008年5月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は2億9620万ドルで,前年同期の4億130万ドルを大幅に下回った。GAAPベースの純損失は4340万ドルで,前年同期の1540万ドルの純利益から赤字に転落した。

 非GAAPベースの損益は,2390万ドルの純損失。前年同期は純利益が1780万ドルだった。

 通期の売上高は13億2000万ドルで,前年度の15億6000万ドルを下回った。GAAPベースの純損失は1億1090万ドル,非GAAPベースの純損失は3620万ドルだった。前年度はGAAPベースの純利益が5640万ドル,非GAAPベースの純利益が7340万ドルだった。

 スマートフォンは好調で,第4四半期の販売台数が前年同期29%増の96万8000台,通期では前年度19%増の320万台と,いずれも過去最高を記録した。

 「スマートフォン『Centro』の売り上げが好調で,当社のシェアが拡大している。Windows Mobile新機種の投入でこの勢いが加速すれば,赤字から黒字に転換できる」と同社の社長兼CEOのEd Colligan氏は述べている。「今後も将来への投資を継続し,長期的価値の創造に注力していく」(Colligan 氏)。

 ただし米メディア(CNET News)によると,好調なCentroは大きな利益を生む製品ではないと報じている。「Centroはもうけにつながっているのか?」という問いに対して,Colligan CEOは明確な回答を避けたという。

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