日立製作所は2008年6月30日、企業や団体における事業継続に対する取り組みが十分かどうか診断するサービスを開始すると発表した。「BCアセスメントサービス」として7月1日から提供を始める。

 企業や団体の重要業務が、災害や事故など非常事態にどの程度対処できるのか診断し、問題点を指摘する。例えば、主要商品の部品調達先が特定の企業や地域に集中しており、非常時の代替策が用意されていない、といった点を洗い出す。「リスクを見いだして気付きを与え、BCPの策定が必要かどうかを判断してもらう」(日立)との位置付けだ。期間は1カ月が目安。料金は個別見積もりで最低100万円から提供する。

 日立は「BCMコンサルティング」の体系で、BCP(事業継続計画)策定支援、BCP評価・改善支援、の2サービスを昨年から提供しており、「BCアセスメントサービス」で3つめとなる。このほか今回、「防災・復旧支援」の体系として、情報システム、建物、電力、空調、それぞれの設備の診断と対策を支援する4サービスを追加した。