Linuxをベースとした携帯電話の開発プラットフォームを開発する団体「Linux Phone Standard Forum」(LiPS)は2008年6月26日(フランス時間),活動とメンバーをLiMoに統合する発表した。LiMoは同じく,Linuxをベースとした携帯電話開発プラットフォームを作る団体で,NTTドコモ,英ボーダフォン,韓国サムスン電子,パナソニック・モバイル・コミュニケーションズ,NEC,モトローラなどが中心になって活動している。LiMoとLiPSはこれまでほぼ同じような仕様を決めていた。

 今回,移行するメンバーはACCESS,英ARM,仏フランス・テレコム(オレンジ),中国の華為技術,米モンタビスタ・ソフトウエア,米アジンゴ,蘭NXPセミコンダクターズ,米テキサス・インスツルメンツなどの企業。既に2008年2月に,LiPSの主要メンバーであるACCESSとフランス・テレコム(オレンジ)がLiMoに参加することが発表しており,この2組織の統合は時間の問題と見られていた(関連記事)。統合によって,ソフトウエア/サービス開発者のすそ野が広がることが期待される。

 今回の発表によって,携帯電話の開発プラットフォームは,LiMoのほか,米グーグルの「Android」,米マイクロソフトの「Windows Mobile」,Symbian OSをベースとする「Symbian Foundation」(関連記事),米アップルの「Mac OS X」(iPhone)の5つに収れんしたことになる。