米News傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するSNS「MySpace.com」は米国時間2008年6月26日,インターネットを通じて他の主要Webサイトとプロフィール情報を共有可能にするプロジェクト「Data Availability」の正式な始動を発表した。すべてのAPIを公開し,関連ドキュメントを開発者向けサイトに掲載する。

 Data AvailabilityのAPIにより,開発者は,ユーザーがMySpace内で公開している基本のプロフィール情報,写真,動画,フレンド・ネットワークなどを,他のWebサイトで共有するためのアプリケーションを開発できるようになる。プロフィール・データに変更を加えた場合,共有先でも動的に更新される。

 例えば,ユーザーはMySpaceのプロフィールに使っている写真や好きな音楽を,Yahoo! Instant Messengerの友達リストで直接表示できる。Twitterのプロフィール画面にMySpaceのプロフィール・コンテンツを取り込んで,自己紹介データ,ブログへのリンク,写真などを掲載することも可能になる。

 Data Availabilityはオープンな標準規格にもとづいており,すべての認証にOAUTHを採用し,REST APIはOpenSocial 0.7の仕様に対応する。ユーザーは,MySpaceプロフィール・ページのアカウント設定で,他社の各サイトにおける自身のデータ利用を無効にすることが可能。

 MySpaceはすでに5月8日に,Data Availabilityの取り組みについて明らかにしていた(関連記事:MySpace,プロフィール情報をYahoo!やTwitterサイトと共有可能に)。その数日後に,米GoogleがWebサイトにソーシャル機能を追加するサービス「Friend Connect」を発表している(関連記事:Google,Webサイトにソーシャル機能を追加できる「Friend Connect」を発表)。

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