米Chryslerは米国時間2008年6月26日，携帯電話，Wi-Fi，Bluetoothの3つ無線技術に対応する車載システム製品系列「uconnect」を発表した。Wi-Fi経由のインターネット接続を車内で利用したり，Bluetooth接続した携帯電話機を音声コマンドで操作したりできるようにする。同社の各種2009年モデルに搭載する予定。
uconnectブランドとして，「uconnect web」「uconnect phone」「uconnect tunes」「uconnect gps」「uconnect studios」と呼ぶ機能を用意する。uconnect webは，携帯電話ネットワークの高速データ通信サービスを使い，自動車を「ホット・スポット化」（同社）してWi-Fiインターネット接続を利用可能とする。
uconnect phoneは，携帯電話機と車載システムをBluetoothで結ぶ。ルーム・ミラー内蔵マイクで拾う音声コマンドで，電話帳やボイス・メールを操作できるほか，ラジオの選局や音声メモ録音などが行える。一部車種は米Appleの携帯メディア・プレーヤ「iPod」用インタフェースを備え，車載システムから制御できる。音声コマンドは3カ国語に対応する。
uconnect tunesは，記憶容量30Gバイトのハード・ディスク装置にMP3／AAC／WMA形式の音楽ファイルや写真／映像ファイルをコピーし，車内で楽しむための機能。uconnect gpsは，音声コマンドとタッチ・スクリーンで操作可能なGPSシステム。uconnect studiosは，衛星ラジオ「SIRIUS Satellite」と衛星テレビ「SIRIUS Backseat TV」に対応する。
米メディア（CNET News.com）によると，uconnectの利用料金は月額17～70ドルで，米General Motors（GM）子会社の米OnStarが提供している類似サービスと同等の価格という。
[発表資料へ]
