大手技術関連会社5社は,グローバルなITセキュリティ強化を目的とした非営利組織「Industry Consortium for Advancement of Security(ICASI)」の発足を米国時間2008年6月26日に発表した。創設メンバーは米Cisco Systems,米IBM,米Intel,米Juniper Networks,米Microsoft。

 さまざまな国のITベンダーと顧客がセキュリティ対策について協力し,複数の製品に影響するセキュリティ脅威の解決に世界規模で取り組むための仕組みを提供する。

 ICASIは,セキュリティ問題の応急措置に必要な情報を共有するための独自の環境を構築するとともに,世界中の大手IT企業に参加してもらいセキュリティ対策のノウハウを活用する。ベンダーが異なる製品のセキュリティ問題についても,効率的で効果的に対処できるよう支援する。これらによりベンダーは顧客におけるセキュリティ脅威の特定と修復に迅速に対応し,被害を軽減して,安全性を高めることができる。

 ICASIは,インターネット・セキュリティの強化に取り組むことで,ベンダーが共同でセキュリティの脅威を解決する手段を変えたいとしている。攻撃を遮断し,損害を最小限に食い止めるための革新的技術開発にも注力する。

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